第49回『愛しき友よ』 1回目

最終回は三回みる予定なので、*1
せっかくだから三回分感想書きたいと思ってます。


予想通りですが、泣けましたね。
ストーリーに泣けたのは当然ですが、名残惜しい気持ちが大きいです。
小さい頃に見たアニメでは最終回の時には名残惜しい気持ちで一杯でしたが、
ここ数年はそんな気持ちになった事ありませんでした。
これほどまでに色々な意味で面白かった*2ドラマは初めてです。
民放のクソドラマなんかとは一線越してますね、さすが。


ふでさんや捨介の思いは自然と涙が出てきたし、
斎藤や左之助、果ては尾形なんていう脇役にまで
しっかり焦点を当てて描いてるあたり最後まで好感が持てました。
最後の伏線(?)であった大村達尾の件も解決したし。
本当に最終回にふさわしい、素晴らしい回だったと思います。


状況描写は主人公の気持ちを表す、とは良く言われますが
この最終回は終始明るい昼間の光景が続きました。
川にはカエルが泳いでいたし。
この明るさは闇討ちが多かった京都編終盤とはえらい違いです。*3


まるで近藤は死を恐れていないかのようでした。
近藤は最後に『とし』と呼びかけました。
あれは土方歳三に思いを託したんじゃないかな…と思っています。
思いを継いでくれる人がいるから、穏やかに死ぬ事ができた…。
そんな風に思いました。


その一点において不満が残りました。
やっぱり近藤は無念だったと思うのですよ。
死んでいって同志たちのためにも、最後まで戦い抜きたかったと思います。
『例えドブの中でも、前のめりで死にたい』
とは坂本龍馬の弁ですが、やはり近藤も思いは同じなんじゃないでしょうか。


あんなすがすがしく死んでいくのは気に食わないですね。
龍馬が暗殺された時のように、
無念さが伝わってくるような話ならもっと良かったのに…。
どうも心の中にモヤモヤが残ってしまいました。



本当の終わりは、土方が死んだ時でしょうか。

*1:8時からの本放送と、10時からBS、土曜日昼1時からの再放送。

*2:泣けた、興奮した、感動した、笑ったetc...

*3:ごめんなさい、『えらい』というのは方言です。基本的には「すごい」という意味なのですが、微妙にニュアンスが違うのでこちらを使いました