まもなくセカンドのデモテープが渡された。
デビュー曲が余り売れなかったのが原因なのか、
曲調はうって変わってミディアムテンポな仕上がりとなっていた。
しかしあなたにとっての驚きはそこではなかった。
前曲のような歌のパートはなくなっていた。
変わりに与えられたのはラップパートだった。
出だしこそあなたのアーイェーではあるが、
その後もアー!とかYo!とかカモン!とかそんなんばっかである。
完全に『合いの手』の役割になってしまっていた。
しかしあなたが一番ショックをうけたのは……
ジャケ写であった。
そりゃ逃げだしたくもなりますよ。